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妊婦がカンジダになってしまった!胎児への影響はある?

2020年02月28日

体に様々な変化が起こる妊娠中はカンジダ菌にとっては増殖のきっかけになりますので、早期に発見し完治させることが重要です。妊婦は新陳代謝が良くなり汗をかきやすく、下着の面積が大きくなるため、より陰部が蒸れやすい状態になります。また妊娠初期にはつわりで食欲が落ちたり疲れやすくなったりと、体力が落ちて免疫力も低下してしまいカンジダ症になりやすいのです。その上、ホルモンの影響で膣内の酸性度も変化するため予防を心掛けていても何度もカンジダ症を再発する方もいます。

妊婦がカンジダ症になった場合、最も胎児へ影響が出るのは出産時です。赤ちゃんが産まれてくる際、膣や外陰部のカンジダ真菌が増殖したままだとカンジダに感染してしまう可能性が高くなります。赤ちゃんが産道でカンジダ菌に感染してしまうと、鵞口瘡と呼ばれる口腔カンジダ症を発症したり、皮膚炎の症状が現われたりすることがあります。胎児への感染を防ぐためには、妊娠中にカンジダになってしまったら必ず病院で診察を受け、出産までにカンジダ症を完治しておくことが大切です。

妊娠中であってもカンジダ症の治療が制限されることはありません。抗真菌薬の膣錠や塗り薬等で行われます。妊婦検診で病院に通っていても膣内の診察がないこともありますが、疑わしい症状がある際には医師に相談し診てもらうのが賢明です。症状を悪化させることもありますので、自己判断で市販のかゆみ止めなどを使用するのは控えた方がよいでしょう。また、妊娠していない方が重度の真菌感染症になった場合に使用されるフルコナゾールを用量を超え長期間使用すると、流産や胎児の先天異常のリスクが引き起こされる可能性が示唆されています。特に妊娠初期は妊娠に気が付かずに薬を使用してしまうことも考えられますので、妊娠の可能性がある場合には必ず医療機関を受診し、安全な抗真菌薬を処方してもらいましょう。

赤ちゃんが鵞口瘡になると、舌や頬の内側に苔のようにびっしりと白い斑点が発生します。これはミルクのカスと似ていますが、カビの一種であるカンジダ菌のため拭っても取れません。痛みはありませんが、無理にはがすと出血したり母乳の飲みが悪くなったりすることもあります。またカンジダ症の産道感染は、おむつかぶれがひどくなる原因の1つとしても考えられています。口内のカンジダ菌が便と一緒に排出した際には、薄くて柔らかな新生児の肌に皮膚炎を併発することがあります。皮膚カンジダの症状はオムツかぶれと同様に陰部周辺が赤くなってかぶれたり、発疹が出ることもありますので抗真菌クリームなどを塗ります。口腔カンジダ症は自然に治癒することもあるようですが、まだ抵抗力が未熟な赤ちゃんのカンジダ症が疑われる際には医療機関に相談しましょう。

乳児の鵞口瘡の治療はカンジダの異常増殖に効果のあるアムホテリシンBというシロップ剤や、抗菌作用のあるミコナゾールという成分の塗り薬を使用します。授乳時には乳頭や哺乳瓶を清潔にし、赤ちゃんが口に入れるものは拭いて除菌しておくことで予防します。しかし、カンジダが胎児に影響を及ぼしているかどうかが判るのは出産後ですので、妊娠中から正しい知識を身に着けて産後に備えておくと安心です。